暮らしに必要なさまざまな小物や道具。簡単に取り出せてさっと仕舞える、その上、佇まいも美しい収納アイテムがあったら、使うたびに快適で気持ちも軽やかになることでしょう。

そんな願いを叶えてくれる、オーバル型の蓋付き木箱「ヴァッカ」が北欧からやってきました。「ヴァッカ」とは、曲げ木の技術を用いてつくられる木箱のことで、フィンランド版シェーカーボックスのこと。中世の終わり頃にフィンランドでつくられ始め、その通気性の良さから食品や裁縫道具、洋服の保管などさまざまな用途で重宝されてきました。

つくっているのは、フィンランド西部のマラックスに住む木工職人「ボー・オーケ・リュンガルス／Bo-Åke Ljungars」さん。薄い曲げ木をトウヒの根で縫い合わせる伝統的な技法を使用して、フィンランドで１点１点、手作業で製作しています。



サイズはS、M、Lの３種類。「Sサイズ」は、大切な指輪やピアスなど、アクセサリーを収納するのにぴったりなサイズ。手のひらほどのコンパクトな大きさで、置き場所を選びません。



「Mサイズ」は、手芸用品など趣味の道具入れにちょうどよいサイズ。小さめの毛糸玉が２個入る大きさです。蓋は裏返してトレーとして使うと、散らからずにすっきりと作業ができます。



「Lサイズ」は、ミニボトルも収まるので、掃除や除菌グッズを入れることができます。マスキングテープやホッチキスの替え芯などの文房具をまとめて、ごちゃごちゃしがちなデスクまわりを片付けるのにも活躍してくれます。

適当にざっくり入れても蓋をしてしまえば見えなくなるので、お部屋のインテリアを崩さずに整理整頓できるのも蓋付きの魅力。埃をカバーしてくれるのも嬉しいところです。



素材には、フィンランド原産のハンノキ、ヤナギ、カバなど、パーツによってさまざまな木材を使用。中でも特徴的なのが、蓋部分に使用しているカーリーバーチです。流通量が少なく希少なカーリーバーチは、波打つような独特な木目が美しく、表情が個性豊か。１つとして同じものはない、自分だけの特別感があるのも心をくすぐるポイントです。

薄い木を曲げてつくられる伝統的な箱は、日本の「曲げわっぱ」、アメリカの「シェーカーボックス」のように、国によって木の種類やつくり方が違うのが面白い逸品。そんな世界中で使われているシンプルであたたかみのある木箱は、どんな暮らしにも寄り添い、お部屋を快適に整えてくれます。