タピオ・ヴィルカラ/Tapio Wirkkala 書籍
タピオ・ヴィルカラ/Tapio Wirkkala 書籍
タピオ・ヴィルカラを知るなら、
まずはこの一冊。
タピオ・ヴィルカラ 書籍
フィンランド工業デザインの中心人物として広く知られる、タピオ・ヴィルカラ/Tapio Wirkkala(1915-1985)。食器や家具などの製品デザインだけでなく、彫刻やグラフィックデザインなども手掛けるマルチな才能を持った人物で、日本にもファンが多いデザイナーです。
この書籍は、1981年にロシアで行われたヴィルカラの回顧展のために出版された図録を復刻したもの。40年以上前の図録ですが、ヴィルカラ自身が監修に携わり、生前最後に出版を認めた貴重な書籍です。
作品や自分自身のことについて多くを語らなかったヴィルカラ。作品の分析や解説が難しいとされていましたが、回顧展と図録によって、その思考のエッセンスの一部を知ることができたといわれています。しかし、日本語に翻訳されたヴィルカラの資料は乏しく、フィンランド語や英語の資料を自力で翻訳するしかありませんでした。そんな中、ヴィルカラについて日本語で紹介する初めての本として出版された本書。ヴィルカラファンだけでなく、北欧デザインに興味を持つ多くの人にとっては待ち望んでいた書籍です。
さらに、原書の編集とデザインを担当した建築家ユハニ・パッラスマー氏や、ヴィルカラの活躍を間近に見てきた島崎 信氏(武蔵野美術大学名誉教授)など、生前をよく知る人々のロングインタビューも収録。身近な人々の視点を通して、ヴィルカラの人柄や知られざる一面も垣間見ることができます。
復刻にあたり、使われたのは、『Phase One』というデンマーク製の特殊なカメラ。原書を解体し、1枚ずつ撮影。印刷物の細かい表現もデータとして取り込めるので、40年前の書籍のざらついた質感や、ズレやゆがみなどもそのまま表現されています。
ヴィルカラについて日本語の解説がついた唯一の本。フィンランドデザイン界を牽引した偉大なデザイナーの思考の一部を覗き見ることができます。デザイナー自身の背景を知れば、手掛けた作品をより愛でるきっかけになるはず。
details
商品詳細
- 企画・構成
- いわむられいこ
- 翻訳・編集
- 山口敦子
- 発行
- ブルーシープ/Blue Sheep(日本)
- サイズ
- 約22.5cm×H26cm(A4版変形)
- ページ数
- 原書複製210ページ+日本語オリジナルページ