千葉に工房をかまえる木工作家、石井宏治さんがつくる、素朴な佇まいの「コーヒーメジャー」が届きました。無垢の木材を、彫刻刀で削ってなめらかにし、オイルを塗って仕上げられています。コーヒー豆や粉をすくいやすいように計算された柄の角度は、石井さんのこだわりを感じるポイントです。サイズは、柄が太めで短い「S」と、長く細めの「L」の２つ。


コーヒーメジャーS
キャニスターにそのまま収納できる「S」。取り出してすぐに使えるのが嬉しいところ。持ち手の幅が太いので、指先でしっかり掴んですくうことができます。



コーヒーメジャーL
「L」は持ち手が長いため、キャニスターの底まですくいやすいのが特徴。細身で手にフィットするので、安定してコーヒーミルに豆を入れることができます。




すくう部分は半球のかたちで、手仕事の痕跡が特に見える部分。ぼこぼことした削り跡がいい風合いです。一般的なやすりがけは、使用しているうちに、どうしても毛羽立ちが目立ってしまいますが、手彫りであればその心配はなく、むしろ味わいが増していきます。

素材のチェリー材は、使用していくと飴色のような深い色味に変わっていきます。その様子を楽しむことができるのも無垢材だからこそ。「長く使えて、そばに置いておきたくなるものをつくりたい」という石井さんの想いがつまった逸品です。なお、容量はコーヒー粉擦切り１杯で約５g。ハンドメイドのため、おおよその量になるところにも愛嬌を感じます。