あれ、ハト飼ってたっけ?
自宅に置いておけばゲストがそう勘違いしてもおかしくないほど、胸のふくらみ、羽のおさまりかた、頭から尾にかけての曲線、どれをとってもかなりリアルにつくられています。ハトを両手で包み込んでみたかったというマニアックな欲求も叶えられる佇まいです。
スウェーデンの「ケラミックステュディオン/Keramik Studion Gustavsberg」より届いたこの「ハト」。そのリアルさを手作業による目の描きこみで崩しつつ、ハトの少し間の抜けた感じまでよく表現しています。だるまや赤べこの様な日本の郷土玩具を連想させるのは、少し傾けられている頭や左右で違う黒目の位置など、完ぺきではないなかの味わいがあるからでしょう。そんな趣深さや全体のやわらかな色合いが洋室にはもちろん和室にも馴染むので、鳥好きのあの人へのプレゼントにも。
ひとつひとつ職人の手によってつくられているリサ・ラーソン作品。同じく手作業にてつくられた日本の郷土玩具と一緒に飾ってみれば、なぜリサ作品が日本でこれだけ人気があるのかが理解できるかもしれません。